喜怒哀楽、してる?

海外と写真と刺繍。たまに別のこと

心と体のバランス

こんばんわ^^

最近はお家でゆっくりお休みをいただいてるので

気付けば朝まで刺繍をしていることが多く、

昼夜逆転生活になりそうなのでそろそろ整えていかないとなぁ…と

必死に目をつぶって早く寝ることを心がけています^^

 

 

前回の記事では最後少しだけ長くなってしまった気がするけど

今回も続きを書いていきま~す(*´▽`*)

 

前回の記事↓

 

yvlisv.hatenablog.com

 

 

 

 

 

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村長の息子

二階で思いを吐き出し、頭の整理が必要だったけれど

とりあえずこの時は子供との時間を優先したくて一階へ降り、

また再び子供たちと遊んだ。

 

そして私はこのボランティアのために、子供たちと一緒に遊べたらいいなと思い、

日本から大量にいろんな種類の折り紙と使わなくなったメイク道具、ヘアアレンジ道具、マニキュアを

持参してきてたので

それを広げていると一人の男の子がやってきた。

 

その子はわかりやすく言うとジャイアンみたいな子。

物を選んだり取ったりするときもその子が最初。

横から取り上げることだってある。

他の子に比べると体型もでかいので力も強い。

なにか反対しようものなら威嚇するから周りの子も諦めているし

物を取られてもグッと我慢している子が多い。

 

私も初めは率先して、ダメなものはダメだよ。順番守って。と

叱っていたけど他の子よりも甘やかされてきたのか、叱るだけで暴れる。

すぐ暴力を振るおうとしたりする。

インドネシアの子に話を聞くとその子はこの地域の中でもまだいいとこに住んでる

(それでもほかの地域に比べたら売春街なのであくまでその地域の中でだけ。)

男の子で村長の息子だということ。

だからわがままなんだ。そして教育も受けていないから余計にね。と。

 

この子は時間がかかりそうだなって思っていたとき、その子がやってきて

まず私の髪の毛を触ってきたので

髪の毛くくりなおしてくれる?(*´ω`)というと不器用な手つきでやってくれた。

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職人さんみたく、納得いかなければ何度もやり直してくれた^^

そしてマニキュアを見てたので興味ある?と聞くと、

マニキュアを見てこれ何?と問いかけてきたから

爪に塗るんだよ。こうやって…と自分の爪に塗って見せた。

 

そうすると、目をキラキラさせて僕にさせて!!と私の手から奪い取ったので

どうやら塗ってくれるようだった。

あいかわらず乱暴だなぁ…とおもいつつもコミュニケーション取れたことが嬉しかったので

手を差し出して、大人しく待つ。

 

私のが終わると、よっぽど楽しかったのか他の日本人も自ら呼んで

塗っていく。

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不器用なリにも、細かく丁寧に、筆先をちょん、ちょん、としながら塗っていく姿が

可愛くて日本人のみんなも終始笑顔だった。

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いろんな色を持ってきてたので一人づつ色を変えて。

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真剣に、口をキュッ。と結びながら。

力入ってる(*´ω`)と思わず笑ってしまうくらい可愛かった。

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今までにないくらい、力が抜けている感じがして、

もしかしてこの子は美容関連の事が好きなのかな。

だからこそ大きく見せたり強く見せようとしちゃうのかな。

と一生懸命楽しそうにマニキュアを塗る男の子を見つめながら考えていた。

 

日本人の女の子全員塗り終えるとまだ足りないのか

日本人男子まで(*'▽')笑

ええー!!!という男子を、私含め日本人女子全員と男の子で一緒に呼び掛けて

塗らせてもらった。笑

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除光液持ってきてよかった。と心の中でホッとしました。笑

 

そして男子の爪を塗り終え、他の子にうつろうとしたとき、

学び舎に別の男の子たちが入ってきてマニキュアを塗っている姿を見られた瞬間

男の子はすぐさまいつも通りの横暴な姿に戻ってマニキュアを放り投げてしまった。

 

その瞬間、

この子もきっと私たちの知らない大きなものと葛藤してるんだな。と思った。

 

今でこそ性別を超えて活躍してる人も増えてきたけれどそれでもまだまだ

区別されることのほうが大きい。

ましてや、この子たちがいる環境のなかでは認めたくても認められないことのほうが

たくさんあるだろう。

 

女性だから。男性だから。大人だから。子供なんだから。

○○だからこうしなさい。

まだまだこんな言葉はたくさん飛び交っている。

 

きっとこの男の子は綺麗なものが好きなんだろうな。

綺麗なものに向き合ってる時の男の子の空気はすごく柔らかく感じたけれど

スイッチを入れ替えた瞬間、柔らかさはなくなっていた。

この年齢で、スイッチを入れ替えてしまうことを覚え、内に隠すことは

決して心地いいことではないことを私も知っているからこそ

胸が痛くなった。

 

自分を貫き通すのも、一人でもできるけれど心と体のバランスは長続きしない。

受け入れてくれる環境があるからこそ貫けることもある。

 

この子がどうか少しでもこの先の未来で

綺麗なものや好きなものに触れ合える機会があればいいなと思った。

 

 

不満が募る

子供たちとたくさん遊んで私たちのカラフルな爪が乾ききったころ、

一度休憩しようということで子供たちは外に出てもらうことに。

 

休憩。ときいて

私は休憩って何をするんだろうって疑問を持った。

休憩なんて疲れたら各々ですればいいだけじゃないのかな?って。

なにかミーティングかな?と思い待っていたけれど何もなく

ある子はのんびりお喋り。

また別の子は二階で昼寝してくると言い、上がっていった。

 

私はなんだかモヤモヤした。

休憩って意味も分からないけれどみんな何のために来てるんだろう。

大学生だからやっぱり単位習得のためなの?(気を悪くしてしまったらごめんなさいm(__)m)

と、不満がたくさん出てきた。

 

実際インドネシアに来て、この地域にやってきて

子供たちと触れ合えた時間が思っていたよりも少なくてずっとモヤモヤしていたのが

爆発しかかっていた。

24時間ある中で数えるほどの時間しか子供との時間作れてないし

学び舎に入れる時間も限られてるのに休憩ってなに!!!!

そんなの帰ってゆっくり休めばいいのに!!!!!!

と一人イライラしながらもグッとこらえて

一人で子供たちと遊ぶ用の折り紙を折り続けた。

その姿を見て、ゆりは一生懸命だね。と言ってくれたけれど

その言葉すら爆発の元になりそうで素直に受け入れることができなかった。

 

 

ボランティアとは

このことをきっかけに

ボランティアってなんなんだろう。と考え始めた。

 

結局は自己満なんじゃない?とか

 

それこそ単位習得のためについでにボランティア参加してると

経験として、評価対象になる。

そうやって参加してる人もいるんじゃない?とか

 

結局助けたいとか、力になりたいと言っててもそれは形にできてなければ

自己満足にしか過ぎないんだ。

私がいいことだと思ってやっていても

相手からすると余計なお世話。かもしれない。

 

グルグルグルグル色んな事を考えた。

 

でも滞在中、そこに答えがでることもなく、参加してる自分も含め

ボランティアという言葉、行動が自分のなかで

馴染むことはなかった。

 

 

休憩をはさんだおかげでいつの間にか学び舎を出ないといけない時間になり

帰ることに。

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匂いがきつい道を、息を止めながら通り過ぎ

緑の景色が続く一本道を歩いていると

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サッカーをしてる子達がいたので急遽、

日本人男子VSインドネシアチーム で対決することに。

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ごみはたくさん落ちているけど広い場所でした。

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サッカーを楽しみながらも

私は別の事をグルグル考えていた。

 

 

サッカーが終わり、帰宅してミーティングをしてこの日は

モヤモヤしながら就寝した。